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USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?


森岡 毅著 角川書店


 経営危機にあったUSJをV字回復させた稀代のマーケターによるアイデア発想法が学べる一冊です。アイデアを生み出すために最も大切なのは、何を必死に考えれば良いかがわかっていること。漠然と広すぎる可能性の中から、何の手がかりもなくアイデアを探すのでは効率が悪すぎます。そこで「どこに宝が埋まっているか」に予想をつけるための道具が必要となります。著者はそれを「フレームワーク」と呼び、その活用方法について説明してくれます。その中でも、特に問題の原因の発見や、可能性の発見に向いている「数学的フレームワーク」についての説明が非常に参考になりました。


 “数学的に頭を使わない人は、例えばこんな風に仮説を考えてしまいます。「子連れのファミリーの集客が下がっているのか?あるいは女性の集客が下がっているのか?」それじゃダメなんですね。なぜなら足して100にならないからです。女性と子連れファミリーには「重なり(母親)」がありますし、ファミリーでない男性が視界から落ちているから100にならない。この重なりは非効率を生み、視界落ちは宝を見失う可能性があります。”


 本書では、USJのドラマチックなV字回復の軌跡をたどりながら、「アイデア発想の技術」をやさしく学ぶことができます。

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