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売上高より重要な粗利

 経営において、お金がどう入ってきてどう出ていくか。そしてどれだけ残るのか。とても大事なことはわかっているのに意外によくわかっていない院長先生も多いと思います。そして普段、税理士から示される経営数字に対してもなんとなく苦手意識を持たれてはいないでしょうか。そこで今月から複数回に渡り、医院の中のお金の流れをざっくりとつかむコツについて書いてみたいと思います。


 まずは下の図をご覧ください。一番左側にあるのが売上高です。医業収益ともいいます。ここではわかりやすく100とします。売上高は変動費と粗利から構成されています。


 変動費とは読んで字のごとく、売上高と連動して増えたり減ったりする費用のことです。変動費の中身は業界によって異なりますが、医療機関であれば医薬品や診療に使う材料費、検査等の委託費が該当するでしょう。変動費を20とします。


 売上高から変動費を引いた残りを粗利といいます。売上高100から変動費20を差し引くと80です。粗利は実質的に医院に入る収入ですから、売上高以上に重要な数値といえます。


 そして売上高に対する粗利の割合を粗利率といい、業種によっておおよその平均値が存在します。一般的に最も粗利率が低いのは卸売業で15%。そして小売業、製造業、飲食業の順で粗利率は高くなり、最も高いサービス業で80~90%です。食材を調理して提供するレストランがわかりやすい例ですが、仕入れた原材料に価値を加えられる業種ほど粗利率は高まるということですね。


 ちなみに一般的な診療所の場合、粗利率は80~90%となります。提供する商品の大半が医療技術というサービスですから粗利率は当然高くなりますね。この粗利率は高ければ高いほど好ましいといえます。


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