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円相場乱高下、円買い介入も効果は限定的

 円安について、「今のところ基調的な物価上昇率への大きな影響はない」──。


 先月26日の日銀の植田総裁による発言を起点として、外国為替市場で円相場は目まぐるしい展開を見せました。今月3日までの1週間ほどの間に1ドル=160円台前半の安値から151円台後半の高値まで、その変動幅は8円強にものぼります。これほど急激な値幅変動はまれなこと(22年11月以来)ですから、為替相場について普段は気にかけなくともさすがに注目された方も多かったのではないでしょうか。




 ところで、日本円は過去3年間で1ドル=100円台から150円台まで3割強も価値が目減りしました。その主因は日米の金利差にあるとされていますが、日銀によるマイナス金利解除という政策転換を受けてなお、円安は収まりません。なぜでしょうか。


 それは為替が日米間の相対的な関係性で決まる以上、日本が金利を上げても、米国の金利がさらに高ければ状況は変わらないからです。現在、米国は利下げできるような環境にありません。一方でマイナス金利を解除したとはいえ、日本経済は当面、緩和的な金融政策を続けざるを得ない状況です。金融引き締めが続く米国と、金融緩和が続く日本。今後も円安は進みやすい環境です。

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